塩分を抑える工夫

 

妊娠中は、代謝の機能が下がるため、塩分を取り過ぎると、高血圧やむくみが出るなど、妊娠高血圧症候群の症状が起こりやすくなります。食生活の中で、塩分の摂取量(1日8gまで)に気をつけましょう。加工品やスナック菓子などにも、多くの塩分が使用されているので、なるべく食べないようにしましょう。

 

お浸しやサラダなどは、酢やレモンを使うと、塩分を使用しなくても味が引き締まって、とてもおいしく食べられます。酢やレモンは、肉や魚の料理に使用しても、余分な塩分を減らすことができ、素材の味を楽しむこともできます。

 

市販の粉末だしなどは、塩分が多く使用されているので、できるだけ天然素材からだしをとるようにしましょう。天然だしは、煮物や汁物などが、薄味でも十分おいしく仕上げられます。だしは多めに作り、冷凍庫で保存しておくと、簡単で便利ですよ。

 

味噌汁や麺類のスープなどは、塩分の取り過ぎになりやすので、汁を少なくして、具をたくさん入れましょう。具がたくさんあると、栄養バランスに優れ、満足感も得られるので、薄味でもおいしくてお腹いっぱいになります。

 

下味の付け過ぎにも注意です。塩味が表面に少し付いていれば、思いのほか満足感を得られるものです。焼き物でも煮物でも、仕上げ前に、少しの調味料をかけたりからめたりするだけでも十分おいしいですよ。

 

塩分の多く含まれる加工品は、食べる前に熱湯をかけたり湯通しをしたりして、余分な塩分を取り除きましょう。